庭造りの基本は、かの作庭記によるとわたり6分に景4分と言われていますが私は、現代の作庭を考えるとわたり(実用性)7分景(見栄え・景色)3分と思えます。わたりとは、実用性・機能性・利便性を必要とします。人の動線・物流の動線を常に意識し外的要素(廻り図景・目隠し等々)をふまえてゾーニングします。
ゾーニング後の肉付けは、そのエリア利用する人々の構成・利用内容・人々の意向を考慮し計画します。要は、必然性の有る作庭はおのずから決まってくるものです。
次は、樹木・水・石の配置・光の取り入れ方・照明の必要性等々に進みます。その芝地の気候条件・水のとり込み方(給水・排水の方法)・石の色味・形を構成しようとするコンセプトに従いおのずから決まっていくものなのです。
なお庭造りは、四季の景色・色合いも考慮する必要があります。
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